この度は、身近な友達が全国で問題視されている、育休退園を余儀なくされたママのお話を聞くことが出来ました。
待機児童問題があるから、育休退園問題も浮上しているような気がする内容でした。
育休退園は、今後の課題の一つとも言えるのではないかなと思います。(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
あなたなら、この現実をどう受け止めますか?
育休退園とは
育休退園をごく大まかに一言で言うと、「親が育休に入ることで、子どもが保育園を退園させられる」ことです。(๑•́ ₃ •̀๑)エー
これが適応されるのは、上の子を保育園に預けて母親が職場復帰した後、下の子を妊娠し、産休・育休に入ったとき。
産休が明け、引き続いて育休を取得した場合に、市区町村から「家庭で子どもの面倒をみられない状況ではなくなった」と見なされ、上の子を(市区町村の管理・管轄する)保育園に預ける資格を喪失する、というものです。ಠ_ಠ
育休退園の原因とは
何故このような制度が設けられているのかと言えば、母親が働いている家庭の子どもを一人でも多く通わせるためだと言えるでしょう。
そしてその根本を考えれば、もう何年も昔から言われている「待機児童問題」。
親が園に預けたいと思っている子どもの数と、園が受け入れる子どもの数が釣り合っていない事が根底にあるのではないでしょうか。
育休退園を巡って保護者同士が賛否に分かれて言い争っている様は、限られた園の「枠」を巡る、保護者同士の取り合いの喧嘩のようにも見えます。
そう考えると、「育休退園問題」とは、「待機児童問題」から派生した問題のひとつと言えるのではないでしょうか。(๑•́ω•̀)
実際にあった友人の育休退園の実態
私(みぃ)がこの問題を知ったきっかけ。
それは、2人目の子どもを出産した友人と久しぶりにゆっくりと話していた際の、彼女の何気ない一言でした。
「長男もやっと保育園に慣れてくれて、先生にもすごく懐いてるんだけど、もうじきやめないといけないの」
長女(妹)が生まれ、産休の期間が終わり、育休に入る事で保育の資格を失くすから、市の認可を受けている保育園に通わせる事が出来なくなると言われても、最初は全く理解できませんでした。
理屈の上では、産休だけで育休を取らずにすぐに職場に復帰するなら、そのまま通わせる事ができます。
しかし、1歳2ヶ月で保育園に預けた長男でさえ、入園した途端にお友達から貰ってきた風邪で何度も休園しています。
子どもの心身への負担や職場への影響を考えると、母乳しか口にした事のない生後3ヶ月の長女を預けて働きに出るのは、友人やその家族にとっては到底現実的な選択肢ではありませんでした。(ू˃̣̣̣̣̣̣︿˂̣̣̣̣̣̣ ू)
かと言って、長女の育休期間(1年)の間、長男の面倒を家庭で見て、職場復帰と共に再度保育園に通わせるというプランも現実的ではありません。
初めて入園する子どもの多い1歳児クラスでさえ、枠の取り合いになっています。
2〜3歳児のクラスとなると、継続して通っている園児たちの隙間のわずかな枠しかなく、同じ園に復帰できる可能性はなきに等しいといいます。
かと言って、再入園の可能性を上げるために育休を延長するという訳にもいかず。
友人には、認可外のこども園に長男を転園させるという選択しかありませんでした。(๑•̆૩•̆)
保育園に行った最後の日。
長男は何かを察していたのか、帰りかけては何度も園舎に戻り、ようやく園庭に出たと思ったら遊具に登ってなかなか降りて来なかったといいます。
園から離れたくないという、子どもなりの精一杯の意思表示だったのでしょう。(꒦ິ⌑꒦ີ)
育休退園から考える、この国の問題
友人の話を聞いて初めて「育休退園」という問題を知り、考える内に、今の日本の様々な課題が絡んできていることに気づきました。
男性も育児に参加を、と号令をかけた所で、キャリアを中断してまで育児に専念できる男性はそう多くありません。
そしてその陰で、多くの女性が自身のキャリアを断念しています。
友人も、何とかして元の職場に復帰したいという思いから認可外という選択をしましたが、「育休退園」に直面して職場復帰を諦める女性も多いと聞きます。
この問題は、日本という国が女性の社会進出に対していかに遅れているかを示す証明のひとつでもあると思います。
それはこの問題の根底にある、慢性的な保育士の不足と、保育士という仕事の定着率の低さにしても同じこと。
女性の社会進出を助けるための施設が保育所やこども園であるならば、そこで働く保育士にとっても、長く安定的に働き、キャリアを構築できる場でなければならないはずです。(╭☞•́⍛•̀)╭☞
保護者にとって評判の良い保育園は総じて保育士の定着率も高く、働きやすい職場であることを考えれば、「職場」としての保育園・こども園についても、もっと語られても良いのではないかと思います。
そして女性の社会進出について考えるなら、男性の側の働き方や仕事に対する意識についても考え直さなければならないのではないかと思います。
育休退園問題、それは単に子を持つ母だけの問題ではなく、広く、この国の「働き方」全体を問いかける問題なのではないでしょうか。
友人の実体験から見えた育休退園という現実のまとめ
今回は、待機児童問題と同じく、問題視されている育休退園についてお話をして頂きました。
これには、賛否両論があるようで・・・
「育休、産休してるなら家で見れるよね?」と意見する方。
「短期間で入退園を繰り返すのは、子どもにとって良くない」とする反対意見などもあります。
待機児童で悩むご家族にとっては、枠が空くのは願ってもないチャンスと言われているのも事実です。
なんか、子どもの事を考えると切ないですね(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
所沢市は2015年に、下の子の出産に伴って保護者が育休を取得する場合、保育園に通う上の子が0~2歳であれば原則として退園させる運用を始めたとのことで、かなり問題となり対象の保護者が提訴をしたりとニュースにもなりましたね。
結果、どちらの問題も保育園の増設や保育士の確保が解決の糸口ではないのかという議論も!ただ、そこでも新たな問題が浮上していますが・・・
どうすれば、問題が解決に向かうのか考えると課題が多い気がします;_;
最後まで読んでくださってありがとうございます^^
今日も笑顔が一つ増えますように^^