本日は、広島県在住の元保育士さんに保育士資格取得の経緯や、取得方法についてお話をしていただきました^^
もし、あなたが保育士養成校を視野に入れているなら、きっと参考になるかなと思います^^
ぜひじっくり読んでみてくださいね(≧▽≦)
保育士になろうと思ったきっかけ
私が保育士になろうと思ったきっかけを考えた時、一番に思い浮かぶのは保育士をしていた母の影響です。
小学生時代、学校から帰宅すると保育園を覗き子ども達と遊んだり、長期休みになると朝から保育園で過ごしたりすることも多くありました。
子ども達から「先生」と呼ばれ、慕われる母がなんだかキラキラして見え、「私も保育士になりたい」とごく自然に思うようになりました。
きっかけは母、止めるのも母!?
保育士への憧れはその後もずっと続き、親戚の赤ちゃんのお世話をしたり、職場体験学習があれば迷わず保育園を選んだりと私の中で着々と準備をすすめてきました。
高校生になりいよいよ進路を選択する時。
友人らが悩んでいる中、私は迷わず保育士を養成する専門学校入学を決め、母に話をすることに。
「自分と同じ保育士の道を選んでくれた娘をうれしく思うに違いない。」と思っていたのですが、母の反応は予想外のものでした。
「なぜ今の時代に保育士なのか?」
「少子化の今、子どもはどんどん少なくなり、保育士の需要も減ってくるはず、保育士はやめて他の仕事を目指したら?」
母が反対するのには理由がありました。
母が勤めていた保育園は田舎ということもあり、年々園児数が減少。閉園を予知した母はすでに老人介護の仕事に転職していたのです。
「娘には同じ思いをさせたくない。」という親心からの反対だったのでしょう。
しかし、時すでに遅し。ʅ(´-ω-`)ʃ お手上げ
小学生の頃から目指してきた保育士という仕事、今さら保育士をやめて何を目指せばいいのかと悩みました。(˘̩̩̩ε˘̩ƪ)
他の職種の養成校の資料請求をしてみたものの、どれもパッとせず、志望していないので志望動機も考えられない始末。
やはり保育士以外考えられないと両親を説得し、半ば強引に保育士養成校への進学を決めました。
保育士養成校での勉強
私が進学した保育専門学校は幼稚園教諭二種免許状、保育士資格、幼児体育指導者、訪問介護員やレクリエーションインストラクターの資格が2年間で取得できました。
授業は保育士養成校とはいえ、普通の学校のように歴史や日本国憲法など一般教養もあります。
リズム遊び、工作、人形劇・・・。
これらが授業として存在していることに、当時の私は感動したものです。(灬╹ω╹灬)┣¨キ┣¨キ*
しかし、いいことばかりではありません。
保育士にとって必須、そして多くの学生が苦労するであろう「ピアノ」もあります。( ᵅั ᴈ ᵅั;)~♬
幸い私は幼いころにピアノを習っていましたので、感覚を取り戻すまで時間はかからなかったのですが、クラスメートの半分はピアノ初心者。
ピアノを触ったこともなければ楽譜も読めない、ドの場所はどこだ?という人も多くいて、相当苦労したと思います。
そして保育士はピアノを弾くだけではありません。
弾きながら自ら歌わなくてはいけないのです。
しかも大きく元気な声で。
学校には20部屋ほどピアノの個室、音楽室にもピアノが50台ほどありましたが、テスト前になると早朝や放課後は学生同士でピアノの取り合いになりました。工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
いざ実習へ!!
私の専門学校では1年次に2週間の保育園実習。
2年次に4週間の教育実習、2週間の保育園実習、同じく2週間の施設実習とありました。
実習生は実習先では何をするのかというと、突っ立って子どもを見ているだけではありません。
子どもと一緒に遊ぶ中でその子どもを観察する、子どもと遊びつつ職員の動きを観察しつつ、積極的に手伝いを申し出る、保育室や玄関の掃除、壁面装飾等の制作などなど大忙しです。
子どもの相手は本当に疲れます。それに加えて慣れない環境での気疲れも加わり、一日が終わる頃にはクタクタに・・・。(つω`*)
早く寝たいところですが、家に帰ってからは実習日誌に学んだ事や反省等を書かなくてはいけません。
この過酷な実習生生活に耐えられず退学する学生も多いですが、これを乗り越えた学生は実習前とは比べものにならないくらい大きく成長します。
完全にアウェーの実習先。その中での心の支えは「子ども」です。
実習生といえども子ども達にとっては「先生」に変わりありません。
少しずつ心を開いてくれ、笑顔を見せてくれる、手紙を書いたり、似顔絵を描いてプレゼントしてくれたりする子ども達、そんな子ども達に何度も励まされ、頑張ろうと思えたものです。
就職活動、そして卒業
一つは保育園への就職。
もう一つは幼稚園への就職。
最後は施設への就職。
ここで男子学生は苦労します。
保育の仕事はまだまだ女性中心です。
求人を見て採用試験を受けたいと思っても、男子だと断られてしまう事も多いのです。(ू˃̣̣̣̣̣̣︿˂̣̣̣̣̣̣ ू)
まったく求人がない訳ではありませんが、女子よりも選択肢は狭いと思っていただいた方がいいかも知れません。
私は保育園で働くことが目標でしたので、幼稚園、施設の求人には目もくれず、ひたすら保育園の求人を待ち続けました。
そしてある日保育園と施設を運営する社会福祉法人の採用試験が目に留まりました。
しかし担任の先生から「この法人は卒園児や実習生を採用するからおそらくムリだろう。」と言われたのです。(˘̩̩̩ε˘̩ƪ)
そして「施設希望者は少ないし、とりあえず施設勤務で採用してもらって異動してはどうだろうか。」と。
しかし保育園にこだわり続けた私はその話を断り、ダメ元で保育園の採用試験を受けることにしたのです。
採用試験は「子どもを前にしての発表」、「子どもとのふれあい」、「面接」でした。
発表とふれあいをそつなくこなし、最後に面接。面接中に「施設勤務の内定を出したい」と言われ、頭が真っ白に。∩(;; ;°;ਊ°;)∩
保育園希望の自分がなぜ、施設に採用されるのか混乱してしまい一度は断ってしまいました。
その後学校の先生ともよく相談し、「とりあえず施設で働いてみて、もし保育園で働きたいと思ったら異動させてもらおう」と最初はしぶしぶ児童福祉施設の保育士となったのです。
これから保育士をめざす人へ一言
自分の希望とは若干違いましたが、結果的に私は保育士になってよかったと思っています。
母の反対に屈して、別の職業についていたら長続きしていなかったかも知れません。
卒業後に就職した施設で10年働いてきましたが、何年かに一度「辞めたい」と思う事がありました。
その時に思いとどまることができたのは、同僚や上司の励ましでも叱咤でもなく子どもの成長や言葉です。(๑˃̵ᴗ˂̵)و
普段いう事を聞かない子ども達ですが、ツライ事があって落ち込んでいると必ずと言っていいほど優しく声をかけてくれたり「大好きだよ」などと書いた手紙をくれたりします。
また、大人になった子どもが私に会うためにわざわざ施設を訪ねて来てくれた事もありました。
そんな時、保育士を続けて来て良かったと心から思えます。
これから保育士を目指す方もツライ事もたくさんあるかと思いますが、保育士の仕事は大変やりがいがある仕事です。
子ども達に支えられながら、一緒に笑ったり、泣いたり・・・そして子ども達が大人になって懐かしく思い出してもらえるような先生を目指してください。
大人になった子ども達に再会した時、きっとみなさんも「保育士になってよかった」とあらためて思うはずです。
最後まで読んでくださってありがとうございます^^
今日も笑顔が一つ増えますように^^